
最近、給水ポンプが急に動作不良で…そのたびに対応に追われています。
見た目は問題なさそうなんですが…

そのケースは多いですね!
特に設置から5年以上経っているポンプは、外から見えない内部部品の摩耗が進んでいることが多いです。

異音や振動がないので大丈夫だと思っていましたが、それだけでは判断できないということですね。

その通りです。異常が出る前に部品を計画的に交換することが、結果的に停止リスクを大きく下げます!
ポンプメンテナンスで現場が悩みやすいポイント
給水加圧ポンプは、インバーター制御を活用することで、実際の水使用量に応じてポンプの回転数を調整し電力の無駄を抑えることができ、水圧の安定とエネルギー効率の向上が両立できるので、普段問題なく動いていると後回しにされがちです。
しかし結論から言うと、「動いている今こそ手を打つべき設備」です。異常が見えにくい構造のため、気づいたときにはトラブルが大きくなっているケースが少なくありません。
現場でよくある困りごと
- 突発的なポンプ停止で設備が止まる
故障部品によっては復旧までに時間がかかり、生産計画が崩れる - 異音がないため劣化に気づけない場合も
異常が出ていても、ポンプが汲み上げることもあるので、判断しづらい
- 制御盤の異常は、ポンプは運転してしまっているため、故障していないように見えてしまう
使用先設備・ポンプ本体・制御関係と3つの観点から動作不良の原因が
例:止まるはずのポンプが停止しない
使用先設備:配管がどこか漏水していないか、バルブが内漏れし垂れ流しになっていないか
ポンプ本体:膨張タンク内の空気が不足・タンク内部の膜が劣化、破損している
制御関係:センサー類が正しく動作しているか
タイマーやリレーが正しく動作しているか
経年劣化により接点焼けや固着してないか

ポンプは“壊れてから対応”だと、部品納期がかかったり、どうしても損が大きくなります。

確かに、止まってからだと現場全体に影響が出ますね!
事例で見る予防保全の進め方
導入年数の見直しで突発故障を防止
業種:自動車部品工場
地域:愛知県
問題点
給水加圧ポンプユニットがある日突然停止し、復旧ボタンを押すと、普通に運転でき、現場での対応が難しい状況が発生していました。
日常的には異音や振動などの異常は見られず、点検も目視中心だったため、なぜ突発的な停止が起きたのかわからないまま、設備運用に支障が出ていました。
改善内容
導入年数を確認したところ、一度もメンテナンスせずに使用し続けていました。工場内には同じようなポンプが複数台使用されており、使用状況も同じような状態でした。
そこで、専門業者による、ポンプの部品交換の基準年数を作成し、計画的にポンプ部品交換を実施。
交換作業は1日で完了できる体制を整え、突発対応ではなく計画停止で対応できるようにしました。
お客様の声
これまでの急な故障対応が減り、突発的な設備停止が軽減されました。突発停止による設備運用への影響も減り、結果として「止まる前に対応する」意識が現場に定着し、安心して設備を運用できるようになりました。 計画的に部品を交換する基準を決めたことにより、その年度にかかる費用が明確化され、予算管理できるようになりました。



ポンプは“まだ使える”ではなく、“いつメンテナンスするか”で考えることが重要です!
トラブルを防ぐための共通ポイント
結論として、ポンプトラブルを防いでいる現場には共通点があります。特別なことではなく、「基本を確実にやっている」点がポイントです。
- 異常が出る前に交換する前提で計画を立てる
故障後対応から予防保全へ切り替える - 消耗部品ごとに交換周期を決める
メカニカルシール・ベアリング・制御機器などを管理 - 年間計画に点検・整備を組み込む
作業忘れを防ぎ、確実に実施する

よくある質問
必ずしも故障するという訳ではありませんが、設置後5年以上経過したポンプは内部部品が摩耗しているケースが多く、外観では判断できません。定期点検や性能検査を行うことが重要です。
適切に保守した場合、20年以上運転できるものもありますが、一般的には送水用ポンプは10〜15年が目安です。
ただし使用環境によっては早期更新が必要になることもあります。
メカニカルシールは年1回または約8,000時間、ベアリングは2〜3年または約10,000時間が目安です。
使用条件に応じて調整しましょう。
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工場ペディア編集部からのメッセージ
「止まってから対応」からの脱却が安定稼働の第一歩
コンプレッサの更新は、単なる機器交換にとどまらず、工場全体の運用効率やコスト削減を図る良い機会です。
特に、省エネ技術やIoT化の進展により、最新のコンプレッサはより効率的で環境に優しい運用が可能です。更新を検討する際は、イニシャルコストだけでなくランニングコストも考慮し、補助金などを活用して、トータルでの費用対効果を最大限に引き出しましょう。
また、CO2削減や低炭素社会への取り組みは、企業の競争力を高める重要な要素です。最適な更新計画を立て、持続可能な工場運営を目指しましょう。
コンプレッサの更新をお考えの際は、まず現状把握から始め、上記の内容を参考にしてみてください。ご相談の際は、ぜひ当社にお声掛けください!

この記事を監修した人

川澄 恵一
豊安工業株式会社 プラント管理部2課 係長
得意分野:プラント配管工事
工場や事務所の改修・修繕・改善工事を数多く担当し、現場での経験を積み重ねてきた。配管および付帯機器に関する深い知識と実践力を活かし、自動車部品製造工場をはじめとする多様な現場で高品質な施工管理を行っている。




