今使っている集じん機をそのままに!電力・CO₂削減を実現した事例を紹介

社内で省エネ、CO₂削減ができる方法を探しています。何かいい手段はありませんか?

機械を新しくしたり、導入する手間も無く実現できる対策があります。
集じん機はお使いですか?

はい、工場を稼働している時はいつも動かしています。
今は電気代が高くなっているので、消費電力を抑えたいところです…。

それならお使いの集じん機はそのままに、省エネが実現できるかもしれません!
集塵機を測定、診断から削減プランをご提案します。

目次

現地調査を実施し、集じん機の運転状況やろ布の状態を測定します。

  • 速測定…ピトー管と熱式風速計を使用
  • ダクト径測定…入口から出口まで測定
  • 電流値測定…クランプメーターを使用
  • ろ布差圧…マノスターゲージを使用
  • 集じん機内…熱電対温度計を使用
点検の様子
電流測定機器
点検結果

現地調査、点検結果に基づき運用の改善提案をいたします。

使用状況とろ布の機能から最適なろ布の選定を行います。

  • 処理風量
  • 使用温度
  • 粉体特性
  • ろ布と粉体の相性
  • 集塵効率
  • 低圧損
  • 物理的強度
  • 耐薬品性
  • 耐熱性

測定・診断から運転条件の最適化を提案

インバーターによる出力調整
パルス機構のインターバル調整

ろ布を選定「dECOb」の導入

省エネ運転・長寿命化を目指した環境対策型の集じん用の布
特殊技術を用いた凹凸加工により、ろ過面せきが従来の1.5倍で
低圧力損失運転を実現します

効果として、消費電力・CO₂削減を実現!

電動機(モーター)出力の削減、コンプレッサーエアーの削減

ろ布「dECOb」

運転状況

お客様情報矢橋工業株式会社様
捕集粉体石灰粉
設計風量430㎥/min
入口ダスト濃度5〜7g/㎥(設計値)
ろ過面積288㎡ ※165φ×3,500L(160本)
パルス間隔40sec→60sec(変更)
電動機440V 45kW
インバータ周波数60Hz→57Hz(変更)




            使用前後の運転状況

通常品
60.0Hz稼働
dECOb
57.0Hz稼働
風量(ni/min)360360
ろ布差圧(mmH20)6545
電圧(V)434432
電流(A)49.638.2
電力(kW)30.425.2
※運転時間:2,880時間 (24時間、 120 日操業)

提供:dECOb® 発売元 麻益株式会社

集じん機

ブロワー及びインバーター

試算される削減効果は年間91万円、約27t/年のCO₂削減に

例えば

  • 電力単価…20¥/kWh(仮定)
  • 削減電力…5.2 kW(実数)
  • 年間稼働時間…8,760hr/年(仮定:24時間365日操業)
  • CO₂削減量…0.60kg/kWh(マージナル係数:火力発電)

削減効果は、電力単価:20×削減電力:5.2×年間稼働時間:8,760≒910,000

ろ布を取り替えるだけで年間の消費電力、CO₂がかなり削減されます!
1年間だけでなく、長期で考えるとより高い削減効果が期待できますよ。

1.現地調査

濾過風速・圧力損失・電流値など、集じん機商品電力に関係するデータを現地で測定し、設備の稼働状態などをお聞きします。

2.削減できる電力量の試算

現地調査から電気代を削減試算・ご報告します。削減できそうな費用を確認、取り組むメリットがあると判断できましたら、正確なコスト削減提案をするため、二次調査について調整いたします。

3.二次調査の実施

風量を調整し、実際の現場でdECObを使用した場合の運転を再現します。電流値や圧力損失の変化を確認記録、フィルターをサンプリングし分析を行います。

4.省エネ改善提案報告

詳細な二次調査より電力削減提案をとりまとめ、ご報告いたします。省エネ改善に必要な費用についても見積書にまとめ、ご相談させていただきます。

5.施工と完了報告

施工を実施し、作業完了後あるいは後日に対象設備の立ち上げ運転を行います。電流値を測定して、削減された電力量を試算しご報告いたします。

Q
どんな集じん機でも対応可能ですか?
A

設備の能力によって削減できる電力量は変わります。また、使用条件などによって改善策は異なりますが、あらゆる改善策をご提案いたします。

Q
インバーターのある・なしで何か違いはありますか?
A

インバーターがあるかないかで大きく違いが生じます。既にインバーターが設置されている場合は、二次調査を簡略的に行う事が可能です。インバーターが無くても、省エネ対策は可能ですし、インバーターの設置から検討する事もできます。

Q
省エネ以外にも集じん機全般について相談できますか?
A

集じん機は設置された設備ごとに個性があり、様々な懸案事項があります。
フィルター材質の相談から運転管理はもちろん、機器の修繕や更新まであらゆるご相談にお答えいたします。

集じん設備は、環境機器として公害問題やダイオキシン問題で着目される事もありましたが、付帯設備の位置づけで生産性に寄与せず費用がかさむ!と思われがちです。

皆さんが思われるように費用のかさむ付帯設備ですが、だからこそ維持管理のコストに目を向け、有益な設備としてお使いいただくために必要な投資になります。

今お使いの集じん機から省エネに取り組んでみませんか?
様々なご要望、ご相談もまずはお気軽にお問い合わせください。

この記事を監修した人

石井 建作

石井 建作

豊安工業株式会社 第1プラント管理部
資格:エネルギー管理士、管工事施工管理技士1級、給水装置工事主任技術者、消防設備士甲種1類
得意分野:給排水衛生設備工事

給排水設備、冷却水設備、エアー設備、蒸気設備等の知識に精通。また、プラントにおける熱エネルギー管理について社内やお客様向けの勉強会を行い、教育活動にも携わっている。専門分野は、クーリングタワー、チラー、ポンプ等の冷却水設備工事。主に三河地区の自動車部品工場等の製造業の給排水設備工事及び省エネ・CO₂削減提案を手がけている。

工場ペディア監修

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