IoTによる現場業務の改善を検討していますが、それなりに予算がかかるのがネックです。
テスト運用として、設備点検者の大きな負担になっている毎日の点検を自動化できるようにしたいのですが。
それなら、お使いの計器をそのまま使える「LiLz Gauge(リルズゲージ)」がおススメですよ!
電源不要・工事不要で1台から運用をスタートできるので、最初に取り組むIoTとして最適です。
点検用の計器をそのまま使えるんですね!
LiLz Gaugeについて、もっと詳しく知りたいです。
わかりました、LiLz Gaugeの機能と、活用事例をあわせてご紹介させていただきます!
目視点検をリモート化する「LiLz Gauge」
「LiLz Gauge」とは
LiLz Gaugeは電源不要・ネット環境不要でアナログメーターの目視点検を自動化・リモート化するためのIoTソリューションです。
これまでは離れた現場のアナログメーターを確認するために、人がその場所に直接行って確認をする必要がありました。
このメーター点検を「低消費電力IoTカメラのLiLz Cam(リルズカム)」と「AI機械学習を活用したクラウドサービス」により、遠隔リモート点検を実現するのが「LiLz Gauge(リルズゲージ)」です。
「LiLz Gauge」の設置方法
たった3ステップで、リモート点検スタート!
LiLz Gaugeの運用スタートはとても簡単です。
- LiLz Cam(カメラ)を設置
- ブラウザで簡単な初期設定
- 読み取りテスト、値の確認
たった3ステップでリモート点検をスタートできます。運用スタート後の認識精度向上もAI機械学習で自動的に行うのでわずらわしい調整作業はありません。
電源・ネットワーク工事不要!
バッテリーで最大約3年連続動作
カメラはバッテリー&LTE内蔵により、設置のための電源工事やネットワーク回線工事が不要です。
バッテリーは1日3回撮影で最大約3年連続動作※1するので頻繁な充電は不要です。
※1 撮影頻度や設置環境、撮影解像度などによって連続動作時間は変動します。
デジタル機器でなくても大丈夫!
AI画像認識で様々な計器に対応
LiLz Gaugeは撮影画像をクラウドでAI画像認識することで値の読み取りをします。
そのため、円型、矩形型、ナナセグ型、カウンタ型、レベル型、フロート型、ランプ型計器といった、様々な形状のメーター読み取りに対応しています。
治具用ネジ穴付きで、取り付けは簡単!
カメラには治具取り付け用ネジ穴があり、一般的なカメラネジ規格で取付できます。
カメラ雲台を利用しての取付や、とりあえず運用ならカメラ三脚で設置してお試し運用も可能です。
「LiLz Gauge」の便利な機能
1つの画像から
複数メーターを自動読み取り
1枚の画像から同時に複数のアナログメーターを読み取りすることができます。
AIによる画像処理と機械学習により効果的にデジタル値化※2されます。
※2 読み取り精度は100%を保証するものではありません。
数値はクラウドで
簡単に確認可能
認識した値はタブレットやスマートフォン、パソコンからクラウドアクセスすることで確認することができます。
メールによるアラート通知や、トレンドグラフによる管理ができ、値だけではなく画像で確認する監視カメラ的な使い方も可能です。
現場の要望にあわせた様々な運用が可能です。
屋外でも夜間でも
向きを問わず撮影可能
カメラは向きを問わず設置できるのでどんな場所にも取付可能。もちろん屋外利用も問題ありません。
ストロボ内蔵で暗所や夜間でも撮影が可能です。
既存のアナログメーターをそのまま使えて、工事不要なのは取り組みスタートしやすいですね。
現場に負担をかけずに、いろいろな場所でお試しができそう!
どこでも設置できて、いろんなセンサーを読み取りできます。
使い方はアイデア次第です!
LiLz Gaugeの活用事例10選
ここではLiLz Gaugeがどのように使えるのか?
活用事例をご紹介します!
【事例1】水道メーターの検針
毎月の検針作業を自動点検化
工場内で各事業部毎に子メーターが複数存在し、使用料に応じた料金の割り振りを行っているお客様です。
毎月、設備担当者が水道メーターまで行って検針作業を行っていました。
LiLz Gaugeを導入することにより、記録作業と検針値を取りまとめる手間が解消されました。1か月の使用量だけでなく記録は毎日行われるので、いつ・どれだけの水が使われた把握できるようになり、水の削減の検討に生かすこともできるようになりました。
【事例2】タンクの残量確認
原料タンク残量と補充量の点検を自動化
CEタンクの残量点検を毎日行っているお客様です。
残量が少なくなってくると業者に補充を依頼していました。しかし予想より消費量が多く補充が間に合わないことも。
LiLz Gaugeにより点検作業時間の削減と、残量の正確な把握ができるようになり、業者への補充依頼の遅れがなくなりました。補充量も記録されるので補充作業の透明性も高まりました。
【事例3】貯水槽の遠隔点検
移動に時間のかかる貯水槽の監視効率アップ
発電所の貯水槽では藻の繁殖などのため1日4回の点検が必要です。 一方で、貯水槽は遠隔地のため往復で30分ほどの時間を要していました。実際には藻が繁殖しているケースは少なく、遠隔地へ赴いたにも関わらず正常な状態が多く、点検の手間ばかりかかる状況でした。
LiLz Gaugeを導入することで往復の移動時間を30分×4回=2時間/日を削減、定期的に撮影された写真による遠隔監視が可能となり、監視のためだけの移動や休日出勤を削減でき、コスト削減と点検員の満足度を向上させることができました。
【事例4】電力計の巡回検針
設備点検のための検針を自動化&省エネ
設備の異常検知のため1日1回、巡回して目視検針を行っています。検針作業の自動化とあわせて、昨今の電力エネルギーコスト増加もあり電力削減が社内で求められている状況だったため、電力消費量の記録もあわせて実施したいです。
1日1回の目視点検をLiLz Gaugeで移動時間ゼロで点検可能としました。データ取得頻度も1日数回に増やすことで、いつ・どのくらいの電気が使われたのか把握ができるようになり、設備の制御を見直すなどして電力削減対策にも活用しています。
【事例5】生産設備の温度監視
立ち入り禁止区域での点検
大型の生産設備で、温度計が稼働中立ち入り禁止エリア内にあり、稼働中の頻繁な温度確認ができていません。そのため温度上昇がいつ始まったのか気づけず、異常が起きた後しか気づくことができません。改善のため生産中の温度履歴を取りたいと検討していました。
温度計をデータ記録可能なものに更新するよりLiLz Gaugeのほうが安価であったため導入しました。稼働中でも15分に1回の自動温度記録が可能となり、製造中の温度履歴を残せるようになりました。取得した温度データを振り返り、異常温度にならない制御見直しに活用しています。
【事例6】製品の生産数の記録
設備のカウンターの記録を自動化
日々の生産個数の管理を設備についているカウンターの数値を帳票に転記することで管理を行っています。LiLz Gaugeで自動記録化することで手間を軽減したいです。
人の手では1日1回だったものをLiLz Gaugeで1時間毎の生産個数記録することで、生産数の推移や作業進捗も把握できるようになりました。
【事例7】設備内の圧力メーター監視
目の届かない設備内にあるメーターの自動点検
設備の管理上、定期的な圧力チェックと調整が必要な箇所があります。
チェック対象のアナログメーターは設備の中にあるので扉をあけてわざわざ確認する必要があるので手間がかかり、どうしても点検が遅れがちで圧力異常・設備停止トラブルがたびたび起きてしまっていました。
LiLz Gaugeを設備内に設置してメーターの点検を自動化しました。設備内は照明が無く暗いが、フラッシュ機能により問題なく撮影と読み取りができ圧力を遠隔で確認できるようになりました。また、メール発報機能を利用して圧力が異常になったときに管理者に異常を知らせることで、不具合が発生する前に気づいて対処ができるようになりました。
【事例8】冷蔵室の温度記録
品質管理のため冷蔵室の温度を記録
製品が正しい温度で保管されているかを制御盤に表示されている冷蔵室温度を目視点検して紙に記録しています。点検と記録の作業の手間を減らすためLiLz Gaugeによる自動点検を検討しました。
すでに制御盤に複数の冷蔵庫の温度が表示されているので、1台のLiLz Gaugeでまとめて認識することができたのはコスパがよかったです。
記録の手間がかからないので人による点検より高頻度で温度を記録できるようになり、冷蔵室の扉を長時間あけて温度が上がった場合などの温度変化も記録として残るようなって、より厳格な製品の品質管理に役立てることができるようになりました。
【事例9】ボンベの異常ブロー原因調査
不具合の原因究明に自動記録を活用
屋外設置している炭酸ガスボンベが、異常ブローして空になることが時々ありました。
原因不明で、いつ起きるがわからない不具合を常に見張っているわけにもいかず、しょうがないと諦めていました。
LiLz Gaugで圧力計を常時監視すれば圧力推移を記録してブロー原因を探れると思い、1か月ほど監視を実施しました。
その結果、ブロー原因は日当たりによって一部の配管の温度が上がったことで配管内のガス圧力も上昇、安全弁が開いて炭酸ガスが抜けてしまうとわかり、配管が直射日光にさらされない対策をとることができました。
一時的な使用のときにも工事不要のLiLz Gaugeが便利です。
【事例10】ボイラー運転中の常時監視
ボイラー圧力の遠隔常時監視
大型ボイラーの運転には、私たち業者が行う毎年の性能検査のような定期点検だけでなく、ボイラー技士による日常の運転監視と点検が必須となっています。
この日常の監視のうち、ボイラー運転中の常時監視業務の一部は遠隔監視装置による遠隔監視に置き換えが可能です。
LiLz Gaugeなら目視点検で使っていた既設メーターがそのまま遠隔読み取りができるので、低コストで遠隔監視対応が実現できます。
同じカメラひとつで、こんなにたくさんの使い方があるのですね!
社内の点検作業を洗い出して、導入検討してみたいです!
ここでご紹介した使い方は、ほんの1例です。
点検業務がひとつ自動点検になるだけでも、現場の負担は思った以上に軽減できますよ!
LiLz Gauge 導入コスト
こちらは導入費用の一例です。詳しくはお気軽にお見積りを依頼ください。
LiLz Gaugeの費用はカメラ(LiLz Cam)のご購入と、毎月のクラウド使用料で構成されます。
(記載の価格はすべて税別です)
LiLz Gauge カメラ導入コスト(ご参考)
LiLz Cam(カメラ) | 96,000円 | LTE通信仕様、バッテリー内蔵、フラッシュ内蔵 |
クラウドサービス・通信料
1日あたりの記録 | 月額 | |
標準画質 | 3回 | 1,900円 |
24回 | 5,200円 |
※取り付け工事費は、別途(お客様設置)
初期投資はLTE搭載のカメラのみ。
工事不要でアナログ計器の前にカメラを設置したその日から点検の自動化・リモート化ができます。
詳しくはお気軽にお問い合わせください!
お役立ち資料ダウンロード
IoT体験ができるショールーム(入場無料)
IoTで何ができる?まずは体験してみませんか?
豊安工業には、ショールームがあり、実際に「かんたんIoT」などの実機に触れてみることができます。機器が設備や配管に設置されているところを確認したり、画面操作やアラート通知などの体験が可能です。
また、どの設備からIoTをはじめればいいか、省エネ効果を出すにはどうすればいいか、などの相談にも乗らせていただいています。
工場ペディア編集部からのメッセージ
低コストで簡単に設置、DXで業務効率化
LiLz Gaugeの最大の良さは工事不要で設置したその日から運用開始できるというシンプルな点です。取扱方法が容易で、カメラとスマートフォンを持っていくだけで運用スタートできてしまいます。
これからの工場設備管理はDX化による省力化や省人化が避けては通れない道です。
とはいえ、DX導入に手間がかかるようでは本末転倒です。そんなとき、LiLz Gaugeのような簡単に導入できるIoTツールが省力化に貢献できる役割は非常に大きいと考えています。
設備管理のIoT化、初めの一歩をLiLz Gaugeで始めてみませんか?
この記事を監修した人
岩田 吉弘
豊安工業株式会社 設計部システム室
資格:第二種情報処理技術者試験、初級システムアドミニストレータ試験
得意分野:IT関連
2012年より遠隔監視システムの導入工事を通じてIoTによる工場管理システムの可能性を発見。2019年からは工場向けIoTソリューションの開発を担当するプロジェクトマネージャーとなり、自動車関連の中小企業の工場の運用を効率化することに貢献している。