冬になると配管が凍結して破裂したこともあり、修理代と時間を取られてしまいました。
保温やヒーターを巻けば良いとは聞くのですがコストがかさみます…凍結しない年もありますし、何か良い方法はありますか?
実は保温をつけても凍結する場合もありますよ、一番良いのは凍結しないように水の流れを作ることです。
そうなんですね!
でも、冬の期間ずっと水を流し続けるのはもったいないと思うのですが…
それなら「凍結防止用蛇口」を取付けて見てはいかがでしょうか?
凍結しそうな温度になれば、自動で水を流してくれます。また温度が上がれば自動で止まります。
便利な点は、保温やヒーターより経済的で、普段は蛇口として活用できるところです!
あなたの現場でもいますぐ使える!
便利な点をチェックしてみよう
便利な点をご紹介します。
- 水温を自動的に感知し、凍結しそうになったら水が流れる(水温が上がれば自動で停止)
- 普段使っている蛇口を取換、取付だけで工事は簡単
- 保温を行うよりも経済的
- 普段は普通の蛇口として使用可能
知っていますか?保温しても凍結する配管
凍結防止用蛇口をおすすめする理由
何度になったら配管は凍結する?
一般的には気温が-4℃以下になると配管が凍結すると言われています。
気温が-4℃でなくても、-4℃以下の風が吹きつけたり、あまり日光が当たらないなど、条件により凍りやすくなる場合があります。
表の通り、保温をしていても凍結はしてしまいます。凍結させないためには、保温を厚く巻く必要があります。
凍結防止用蛇口が優れている理由
凍結防止方法は様々、それぞれの特性を紹介します。
1.保温材取付け(放熱守くん)の場合
凍結防止のために保温をした場合であっても、後から保温を施工すると、金属の伝熱により配管が凍る場合があります。
主に支持金物と呼ばれる、配管の支持材が直接配管に触れているような所は、支持金物の温度が配管に伝わり、凍結することもあり、支持金物と保温の間にスリーパーと呼ばれる断熱材を施工しないと、せっかく保温しても凍結することになります。
ホームセンターなどで売られている保温材を使用すると、経年劣化し、見た目も悪くなってしまいます。
また、配管口径が小さければ小さいほど、凍結のリスクは高まります。
メリットとしては、着脱方法にはヒモ・マジックテープ・磁石などを使っているので、自分たちで取り外し、取り付けが簡単にできます。
※放熱守くんではない、通常の保温材の場合、取外し・取付けは難しい
2.ヒーター取付けの場合
ヒーターを取り付ける場合は、あらかじめ配管の長さ確認が必要です。
配管長さが1mの場合、ヒーターの長さも1mとは限りません。配管に巻き付けるように長めのヒーターを取り付ける必要があります。
あまりにヒーターの隙間が大きいと、そこから凍結することもあります。また、ヒーターの上から保温材を巻き付けることもあると思いますが、ヒーターの熱によって、保温材が劣化し、剥がれてしまうこともあるので注意が必要です。
3.凍結防止用蛇口取付けの場合
既に蛇口が付いていれば、蛇口の交換、蛇口の上部分の交換だけでも対応ができます。
凍結するのは、水の流れが停止している状態で起こります。
水が流れていれば凍結することなく、氷点下であっても凍ることはありません。
水を流せばよいといっても、どれくらいの量を流せばよいのか?水を流し続ける方がコストが大きいのでは?
と思われるかもしれませんが、蛇口より鉛筆の芯程度の水を流せばよいと言われています。水道代は1日100円以下です。
凍結により配管が破損し、配管を修理したり、水の供給が絶たれてしまい、製造ラインが停止すること考えればとても経済的です。
水量の調整が難しい、気温を見て自動で水を出したり止めたりできないものか制御をかければコストがかかる…
そんなお悩みには、凍結防止用蛇口にて自動で水温を感知し、凍結しそうになったら水を流す、自動制御で凍結を防ぐことができます!
凍結防止蛇口が選ばれている理由
1.自動制御ができる
水温を蛇口内の金属が感知し、自動で水を出したり、止めたりします。
人による操作が不要なため、面倒で忘れがちな蛇口の開閉作業がいりません。
2.通常蛇口として使用できる
使い勝手、見た目も普通の蛇口と同じなので、通常の蛇口としても使用できます。
3.工事も簡単
既存に蛇口が付いていれば、蛇口の交換や、蛇口の上部分の交換だけで工事可能です。
少しの工具で楽に交換もでき、一般的に3年〜5年も利用できます。
交換は蛇口上部の部品のみ交換すれば良いため、継続コストも抑えられます。
4.蛇口型だけじゃない
配管規模に応じて流量を選定したり、蛇口を付けるだけではなく、水栓柱を付けるなど様々な方法、用途に対応できます。
実際に使ってみた感想を紹介
操作不要で管理・世話いらずです
自動制御で人為的ミスもなし!
以前は、寒くなりそうなときに蛇口より水を出して帰宅、出社時に蛇口を止めるといった対策をしてきました。
それでも蛇口の開閉忘れや、土日の人がいないときなどにより度々凍結による漏水があり、その度に修理をしてきました。
しかし、凍結防止用蛇口さえ取付けておけば、水温が下がれば自動的に水を排出してくれるため、出社時に水を止めたり帰宅時に水を出したりなど、人為的ミスもなく、凍結防止してくれるので便利です。
導入コストの安さ
導入コストも安く済み、凍結して配管が破損し修理したことを考えると、導入から3年~5年で劣化すると言われていますが、それでもメリットがあるように感じます。
最適な凍結防止対策をご提案します!
用途に合った凍結防止対策をご提案できます
主に凍結防止用蛇口を紹介しましたが、保温やヒーターももちろん凍結に対して有効です。豊安工業では工場に合わせて、適切な対策を提案しています。
まずはお気軽にお問い合わせください
どの対策が最適なのかニーズに合わせた提案をさせていただきます。
一度お気軽にご相談ください。
よくある質問
凍結防止用蛇口(蛇口型のものに限り)商品自体は1万円以下となります。配管工事など必要がなければ、簡単な工具にて取替が可能なので、費用面でも導入しやすいです。
A メンテナンスはありませんが、内部にあるベローズと呼ばれる金属が劣化してきますので、3年~5年にて交換をお願いします。
蛇口までの水を止めることができれば30分かからずに交換ができます。ただし、汎用水栓のみ対応しているので、蛇口の形状を確認し、アドバイスさせていただきます。
新たに蛇口を取り付けたり、蛇口以外でも同じ機能のものはあります。ご連絡をいただければ一度現地調査をさせていただき、ご提案させていただきます。詳しくはお問い合わせください。
施工担当者からのメッセージ
凍結対策の一手となる商品
最後までお読みいただきありがとうございます。
私どもの住んでいる地域(愛知県)では、冬場に凍結することが当たり前ではないため、その年々により配管が凍結するかどうか心配することも多々あります。
凍結してしまった時に対策をしておけばよかったと思うのですが、毎年続くわけではないため、ついつい忘れがちです。いざ寒くなったときに配管が凍結して工場停止なんてことが無くなりますように、紹介をしました。維持費を考えてもとても経済的な商品だと思います。
まずはお気軽にご相談ください。
この記事を監修した人
高須 康太郎
豊安工業株式会社 第2プラント管理部
資格:管工事施工管理技士 1級
得意分野:給排水衛生設備工事
製造業を中心とする食品工場や自動車部品工場、中小企業から1部上場企業まで幅広いクライアントの建物の改修や新築工事における給排水衛生設備工事を多く経験している。社内での教育活動やお客様向けの勉強会においても、その専門知識を活かし給排水衛生設備工事について指導している。