失敗しないエアー配管設計!現状把握と導入ポイントを押さえよう

工場内の設備を増設しようと考えていますが、エアーが足りるか心配で…
どこから始めればよいのか悩んでいます。

まずは現状を正確に把握し、将来を見据えた配管設計を行うことが重要です。
そうすることでトラブルを回避し、長期的なコスト削減にもつながります!

現状をしっかり把握したうえで設計を進めることが大切なのですね。
具体的にはどのような方法がありますか?

例えば、コンプレッサーの能力調査や、現在の使用流量の測定などがあります。
その他注意すべき点や、失敗しない適切な配管設計についても解説していきますね。

エアー配管は、工場運営に欠かせない重要なインフラの一部です。不適切な設計を行うと、イニシャルコストの増加やエアー不足によるトラブルが発生しやすくなり、工場全体の効率に影響を及ぼします。

  • 将来を見据えた設計
    工場の将来的なエアー需要を考慮した設計を行うことで、設備を柔軟に運用できます。
  • 現状の課題を把握
    エアー供給の現状やボトルネックを明確にすることが、トラブルを回避する第一歩です。
  • 適正な口径選定
    コンプレッサーの吐出量と設備のエアー使用量を正確に計算し、適正な配管の口径を選定することで、コストの最適化につながります。

適切なエアー配管設計を行うには、現状の把握から計画、設計、導入までのプロセスを正しく理解することが重要です。

現状把握をすべき理由

トラブルを未然に防ぎ、適切に設計するには、現状を正確に把握することが欠かせません。
実際使用する機器を見ながら、現状を把握する方法を解説していきます。

1、コンプレッサーの能力と負荷状況を確認

現状のコンプレッサー吐出能力確認と、電流計を使用し運転負荷状況を確認することができます。
現状の稼働率を確認することができます。

2、配管ルートや口径を調査し、図面化

配管図を作成することにより、現状の状況や課題を把握することができます。
また、将来的なエアー需要を考慮した設計をする際に必要不可欠なものとなってきます。

3、圧力データロガーを活用し、使用状況による圧力変動を計測

現状のエアー配管内の圧力を測定することができます。
使用状況によって圧力は変動するので、結果によって現状の余力や、課題を見つけることができます。

4、流量計を設置し、使用状況に応じたエアー使用量を把握

現状のエアー配管内の流量を測定することができます。流量を基に流速を割り出し、現状の圧力損失や適正な配管口径を確認することができます。

これらの使用状況をデータで見える化することで、最適な配管設計を進めることができます。

エアー配管設計の際に注意すべきポイントや、よくある失敗例をご紹介します。

  • 圧力損失の増加
    …配管の総距離が長いと管摩擦抵抗が増えます。また、配管口径が小さい場合、管内のエアー流速が速くなり、
    さらに摩擦抵抗が増加して圧力損失が大きくなります。
  • 設計変更に伴う追加コスト
    …初期設計で将来の需要を考慮しなかった場合、後から設計を変更する必要が生じ、追加コストが発生します。

不具合のリスクを最小限に抑え、効率的な配管設計を行うための具体的な手順です。

1.現状調査

使用状況を簡易的に把握し(図面、コンプレッサーの能力・使用状況の調査)、必要に応じて流量測定や圧力測定を行い、現状のデータを正確に取得します

2.設計プランの作成

適正な口径やルートを計算し、将来の拡張性を考慮した設計案をまとめます。

Q
エアー漏れが発生する原因は何ですか?
A

 エアー漏れの原因は、配管の劣化や接続部の不適切な取り付けが主な要因です。定期的にメンテナンスを実施することで、これらの問題を未然に防ぐことができます。

Q
配管口径を変更する際の注意点はありますか?
A

変更後の圧力損失や供給能力を事前に計算し、その影響をシミュレーションすることが重要です。

エアー配管の見直しで工場の運営効率を最大化しよう

エアー配管設計を適切に行うことで、工場の運営を効率良くサポートすることができます。

工場のエアー配管設計・ルート構築は一つとして同じ物はありません。
豊安工業の強みは、専門家がそのオンリーワンの物に対し現状の課題を正確に把握し、将来を見据えた設計を提案、トラブルを防ぎながらコスト削減や生産性向上のお手伝いをしています。

ぜひ専門家の知見を活用し、持続的な設備管理を目指してください!
ご相談やサポートについてはお気軽にお問合せください!

この記事を監修した人

榊原 均

榊原 均

豊安工業株式会社 プラント管理部1課 課長
資格:1級管工事施工管理技士
得意分野:プラント配管工事及び給排水衛生設備配管工事

15年以上にわたり工場や事務所の新築・改修・修繕・改善工事の施工管理を担当。配管設備の設計や営業にも従事し、配管および付帯機器の選定に関する高度な知識と経験を有する。豊富な現場経験を活かし、大規模な工事から細やかな改善工事まで幅広い対応力を発揮している。

工場ペディア監修

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