エアー圧力不足を事前に察知!対策方法として圧力センサーを設置するメリット

今までは特に問題なかったのですが、最近、機械が頻繁に止まってしまいます。機械停止の原因がエアー圧力不足だとわかったのですが、どう対策すればいいかわからなくて…

エアー圧力不足は気づいたら起こっていることが多く、なかなかエアー圧力不足になる原因がつかみにくいですよね。
ただ、把握できる方法があります!圧力センサーをつけてみてはいかがでしょうか?

圧力センサーですか?それを使えば、エアー圧力の変動も把握できるんですか?

その通りです。センサーで圧力を常に監視することで、エアー圧力不足になる前に対応できますし、何が原因かも突き止められるかもしれません。原因が突き止められれば、適切な対策をとることができますし、今後の工場の省エネ改善やカーボンニュートラル達成にも生かすこともできますよ。

目次

エアー圧力不足が原因で機械が停止することは、多くの工場で見られる問題です。機械が停止すると生産ラインが止まり、コストや生産効率に大きな影響を与えます。ここでは、エアー圧力不足を事前に察知し、機械停止を未然に防ぐ圧力センサーの設置について解説します。

配管途中に設置した圧力センサー

なぜエアー圧力不足が問題

エアー圧力不足は、コンプレッサーの正常稼働にもかかわらず、機械が必要とする圧力が確保できない状況になると発生します。エアー圧力不足になると機械がエラーを起こし、正しく機械が稼働せず、不良品が発生したり、機械が停止するリスクが高まります。

対策として圧力センサーが効果的

実際にエアーの圧力がどのように変動しているか、現場にいなくても把握することができ、データを収集すれば、後で確認することもできます。確認ができれば、どこが問題であったか、原因を知ることができ、対策へとつなげることができます。

圧力計は現地で目視確認することはできますが、記録として残すことができなかったり、気づいたら壊れていたりと、設置しただけになっていることが多いです。何か起こった時に確認したいと思っても、正しく読み取ることができなかったり、現状把握することが難しいです

それに対して圧力センサーは、エアー圧力をリアルタイムで監視するための装置なので、圧力の変動を正確に把握し、異常が発生する前に対応することができます。そのため、機械が停止した際の原因を突き止めることができるのも大きな特徴です。

圧力センサーは配管や機械に取り付け、圧力の変動を測定します。測定データは自動的に記録され、異常が発生した際にはアラートを発することで、即座に対応することができます。

コンプレッサーあとにつけた圧力センサー

何より人が専門的に圧力計を読みとることも必要がありません、24時間リアルタイムで監視、異常が発生する前にに素早く知らせてくれます。
そのため、監視するための人員の確保、機械の停止をあらかじめ防げる点が大きなメリットと言えます。

リアルタイムに数値を確認できる

圧力センサーを設置する際、油やドレンが多く含まれたエアー配管に設置すると、正しく測定できなかったり、故障の原因になったりします。設置する際はセンサーに合った設置方法を事前に確認することが重要です。

圧力センサーは設置位置が悪いと、圧力を確認したい場所ではない圧力を測定してしまうことも!設置する際は当社へ一度相談ください。正しい設置方法をご提案しています。

エアー圧力不足を未然に防ぐためには、現状のエアーの使用状況を確認するのが一番です。そのために圧力センサーの活用が効果的となります。

複数の圧力センサーを設置し、常にエアー圧力を監視することで、圧力不足を早期に発見し、原因の発見と対策を講じることができます。

例えば、元圧力がこれだけあったとしても(写真左下)  現場ではこんなに下がってしまっていることも(写真右下)

元圧力
現場エアー圧力

圧力計がついていても、実際にはなかなか目視で管理していくことは難しいのが現状です。
また、エアー圧力不足になった時は、生産設備側のトラブル対応が優先され、エアーの圧力がどのように変動していたかわからないまま、復旧してしまうこともあり、あとで原因の追及を行おうと思っても、圧力計だけではできないこともあります。

圧力センサーの実物を見ながらメリットやその効果を、当社のショールームで体感いただけます。

ショールームにて実演展示中

当社、ショールームに設置してある圧力センサーと表示画面です。

元圧力と使用先圧力の確認ができるようになっており、使用先で圧力がどのように変化していくか確認することができます。設定を行えば必要圧力以下になると警報を発生させたり、パトライトを設置すれば点灯させたり、ブザーを鳴らしたり、画面に表示したり用途に合わせて表示の仕方を変えることができます。

また、工場非稼働時にコンプレッサーを運転すれば、圧力損失や漏れ等、把握することができ、今後修理や改善を行うヒントになります。

圧力を低圧化することによる省エネ・省コスト効果が期待できます

当社ショールームの様子

当社ショールームには圧力センサーが設置されており、実際の数値画面やトレンドグラフで見ることができます。実際どのように効率化できるのか、詳しくご紹介していますので、ショールームまでぜひお越しください。

Q
圧力センサーの設置は難しいですか?
A

基本的な配管知識があれば、自分で設置することも可能です。
ただし、設置位置が悪いと、圧力を確認したい場所ではない圧力を測定してしまうこともありますので、当社の専門家へお任せください。
詳しくはお問い合わせください。

Q
圧力センサーのメンテナンスは必要ですか?
A

定期的なメンテナンスが必要です。
センサーの精度を保つためには、清掃や校正を行うことが重要です。
メンテナンス作業も行なっております、お任せください。

Q
圧力センサーを設置すれば、問題はすべて解決できますか?
A

圧力センサーを設置しただけでは、圧力計を取り付けたのと同じになってしまいます。
重要なのは、圧力センサーを設置して、データを取り込んだり、表示させたりすることです。
当社では「かんたんIotシリーズ」を販売しており、圧力センサーと同時に設置することで、お持ちのパソコンにてデータを取込みでき、圧力がどのように変化していくかトレンドも表示することができます。詳しくは当社までお問い合わせください。

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エアー圧力の管理は、工場の効率や生産性に直結する重要な役割があることは、ご存知の方も多いではないでしょうか。

ただ、エアー圧力不足を知らず知らず放置されているのも現状としてよくある話ではありますが、現状を知れば、適切な対策をとることができるのにもったいないことです。

そこで、圧力センサーの設置によってエアー圧力の変動をリアルタイムで把握し、エアー不足などの問題を未然に防ぐことができますし、機械の停止頻度を減らしたり、生産ラインの効率向上に繋がることで、工場の省エネ改善やカーボンニュートラル達成のヒントにもなります。

ただし、省エネ改善のためには、圧力センサーを設置するだけではあまり意味がありません。改善するための分析、効率よく使用するためにどうすればよいか、当社では改善策もご提案しています。

この記事を監修した人

高須 康太郎

高須 康太郎

豊安工業株式会社 第2プラント管理部
資格:管工事施工管理技士 1級
得意分野:給排水衛生設備工事

製造業を中心とする食品工場や自動車部品工場、中小企業から1部上場企業まで幅広いクライアントの建物の改修や新築工事における給排水衛生設備工事を多く経験している。社内での教育活動やお客様向けの勉強会においても、その専門知識を活かし給排水衛生設備工事について指導している。

工場ペディア監修

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